「広告の許可とブロック」について、基本的には特定のカテゴリや広告配信フォーマットをブロックすると、AdSenseの仕組み上、広告主の入札が減って収益が下がる可能性があるために、広告の表示回数の割合や、収益額の割合に関わらず、ブロックしないで置くのが得策である。
しかし、その効果を確認するための機能としてテスト機能が存在する。
これを上手く使えばAdSenseの収益が劇的に上昇する可能性があるので、是非試してみて欲しい。
本題に行く前に一応AdSenseのテスト機能について説明をしておきます。
AdSenseのテスト機能とは?
AdSenseのテスト機能をご存知だろうか?
簡単に説明するとA/Bテストというやつで、詳しくは以下に引用するとおりだ。
テストを実施すると、広告の特定の設定について 2 つのパターンを実際に試し、どちらの方が掲載結果が良くなるか比較することができます。これにより、データに基づいて広告の設定を判断できるため、収益の増加につながります。次に、テストの例を示します。
- 広告ユニットに表示する広告の種類について、テキスト広告専用にした場合と、テキスト広告とディスプレイ広告の両方にした場合のパフォーマンスを比較する
- 広告文の色の違いが広告のパフォーマンスに与える影響を把握する
- デリケートなカテゴリや一般カテゴリの広告をブロックした場合の収益への影響を見極める
出典:https://support.google.com/adsense/answer/4599562?hl=ja
この他にユーザー連動型広告*1、テキスト広告*2、ディスプレイ広告*3それぞれの広告フォーマットの非表示設定に関してもテストすることが出来る。
「広告の許可とブロック」をテストしてその効果を確認する
さてここからが本題です。
AdSenseのテスト機能の中でも「広告の許可とブロックに関するテスト」について。
「広告の許可とブロックに関するテスト」はプロパティ単位のテストとなるので、同種類のテストは同時に一つのみしか行えないのでその点を注意して欲しい。
広告配信設定で特定のカテゴリやフォーマットの広告をブロックすると、クリック率(CTR)やクリック単価(CPC)が向上し、インプレッション収益(RPM)のパフォーマンスの改善が見込めるかもしれない。
勿論、逆の可能性もあり、これは各ユーザーの環境・状況にもよるので、当然、必ずしも収益アップを保証するものではないが、その効果については文字通りテストして確かめて欲しい。
現在ではRPMだけでなく、品質スコアによる評価と、それを合わせた全体の変化を考慮することが推奨されており、正にそれも新しいテスト結果を確認して選択することができる。
このようにテスト機能を使って様々な検証を行えるわけだが、テキスト広告のスタイルの変更を試す場合は特定の要素をブロックするわけではないのでテスト内容によっては有効なパフォーマンスが得られる可能性が高い。
基本的にテキスト広告のスタイルには自分のブログ・サイトで使われているリンク色やテキスト色と同じ色を使うのが有効とされている。
もしAdSense広告を配置して、テキスト広告のスタイルをデフォルト(標準)のまま利用していて、自分のブログ・サイトとデザイン的にマッチしていない場合などには、従来のスタイルと、サイトのデザインに合わせたスタイルとを、テスト機能でどちらが有効かを試すことが出来る。
場合によってこれだけでも、変更後に10%以上パフォーマンスに差が出てくることもあるので、是非一度試してみて欲しい。
これらのテストは一度設定さえしてしまえば殆ど自動的に行われ、テスト中でも収益性を損なわないように多腕バンディット方式によって制御されるということだ。*4